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星霜雪形

状態変化系の18禁小説を書いています。関連の同人・版権作品のレビューも書きます。18歳以下の閲覧禁止。

ゴム人形ひーちゃん おわり

 わたしが目を覚ましたとき、ひーちゃんはまだゴム人形のままだった。
 寝ぼけつつ、壁にかけた時計で時間を確認。すでにひーちゃんが固定化薬を飲んでから一時間は過ぎている。元に戻っていてもおかしくない時間だった。
「む-。ひーちゃん、おはよう……」
 わたしが欠伸をしながら挨拶しても、ひーちゃんから返事はない。
 じっとひーちゃんの顔を見つめる。穴が空くほど、しっかりと。
 そうしていると、ひーちゃんの瞼がぴくりと動いた。
 わたしは思わず口が笑うのを感じつつ、声をかける。
「驚かそうったってダメだからね、ひーちゃん」
 そう言ってあげると、ひーちゃんは観念したのか、素直に動いて起き上がった。
『……なんですぐわかっちゃうの? ちょっとくらい慌ててくれてもいいのに』
 拗ねたように唇を尖らせているのが、子供っぽくて可愛い。
「ひーちゃん人形のふりがへたくそなんだもん」
 得意げにそう答えつつも、わたしは内心胸をなで下ろしていた。
 一瞬、固定化薬の効果が切れていないんじゃないかと焦ったから。なんとなく寝たふりをしているような気配がしたから、顔に出るほど慌てなくて済んだけど。
 もし、ひーちゃんが元に戻れなくなっていたら。
 意識もなくなって、ただのゴム人形になっていたら。
 最悪の想像が頭を過ぎったのは事実で、けれどそれをひーちゃんに悟られるのも癪だったから強がりで誤魔化した。
「わたしを驚かせたいなら、もっとしっかり演技しないとね!」
『むぅ……やられてばっかり……悔しいわ』
 ひーちゃんは不満そうにしながらも、その身体を生身に戻す。
「うん、元に戻れた。……うーん、それにしても固定化はできなかったわね」
「まだまだ試作段階だからねぇ……まあ、一歩前進したと思えばいいんじゃないかな。そういえばまた実験に協力するように言われてるから、今度はひーちゃんも一緒に行こ? わたしとひーちゃんは薬の効果が違ってきちゃうみたいだし」
 より正確な薬を作るためには、ひーちゃんも実験に参加しなければならない。
 わかってはいたけど、ひーちゃんの不安定ぶりを見て、わたしがひーちゃんの実験参加を止めていた。
 でもそれではダメだとわかった以上、ひーちゃんにも実験に参加して貰わざるを得ない。
「ええ、もちろんよ。そもそも、私は最初から実験に参加するつもりでいたんだから」
 そうひーちゃんは言うけど、そのためにはもっとちゃんとこの体質を扱えるようになってもらわないと困る。
 同類にして、最愛のひーちゃんをわたしは失いたくない。
「実験の日取りはあとで決めるとして~。とりあえずひーちゃんは特訓だね。色々やってもらうよ?」
「うっ……あんまり難しいのは……」
 急に弱気になるひーちゃん。
 これでよく実験に参加すると豪語できるものだ。少し呆れてしまう。
「急に驚かされても変化しちゃわない程度でいいんだけどなぁ」
「うぐ……っ。が、がんばるわ」
 前向きなひーちゃんは可愛いけど、本当に大丈夫かなぁ。
 わたしは心を鬼にしてひーちゃんの能力を鍛える決意をした。
 安全確保のためには仕方ないし、どうせだから色々やってみて欲しいこともあったし。

 これが、ひーちゃん強化計画の始まりだった。


~状態変化なふたり ゴム人形ひーちゃん おわり~

ゴム人形ひーちゃん 4

 ひとしきり空中に浮かべたひーちゃんの姿を堪能してたら、さすがに疲れてきた。
 普通に身体を動かすのとはまた違うのだけど、疲れるのはこの身体でも変わらない。
 ひーちゃんの身体の中に入れた自分の身体を少しずつ出して、ひーちゃんの身体を床に下ろす。そうやって床に転がっていると、全然動かないのも相成って本当にただのゴム人形のように見えてくる。
『うーん。外で固体化薬を飲むのは危険だねぇ。わたしみたいに動けるならまだいいけど……動けないんじゃ、知らない人に好き勝手されちゃうもんね』
 固体化薬の効果は一時間しか利かないから、さすがにその間に処分されるとか、取り返しの付かなくなることにはならないだろうけど、警戒しておくに超したことはない。
 わたしと違ってひーちゃんはこの能力をそこまで使いこなしているとはいえないことだしね。
 それはあとでひーちゃんにも伝えるとして、いまはゴム人形になっちゃったひーちゃんを楽しもうと思う。
 わたしは気体化を解除して、改めてひーちゃんの様子を伺う。ひーちゃんは気を失っているのか、完全に沈黙していて、何も言うこともない。本当にただの人形状態だ。
 そんなひーちゃんの身体を、生身でぺたぺた触ると、ゴム特有の感触が返ってくる。
「……あ、もしかしてこれって……」
 わたしはあることを思いつき、ひーちゃんを抱えて寝室に移動する。生身のひーちゃんだったらこんなに軽々とは運べなかったと思うけど、ゴムになっているひーちゃんは重量も変化している。普通の女性くらいの筋力しかないわたしでも比較的簡単に持ち運べた。
 寝室に着いたら、ひーちゃんをベッドに寝かせて、わたしも布団の中に潜り込んだ。
 素裸でゴムのひーちゃんに抱きつくと、なんとも奇妙で気持ちいい感触が返ってくる。
 いわゆる抱き枕という扱いだ。わたしはひーちゃんと一緒のベッドで寝たいということはあるのだけど、ひーちゃんは恥ずかしいらしくあまり一緒に寝てくれない。
 プレイの後とか、なし崩しに一緒に寝ることはあるけど、そういう時はお互い疲れているのでお互い生身のことが多い。
 だから、いまみたいにゴム化したひーちゃんを抱きしめて寝るのは初めてだ。
 わたしはひーちゃんに身体を絡めるようにして、少し眠ることにした。起きる頃にはひーちゃんも目覚めて動けるようになっていると思うし。
 心地よい反発力を持つひーちゃんの感触に浸りながら、わたしは意識を手放した。


 気づいたら、目の前に真砂の暢気な寝顔があった。
 一瞬状況が掴めなかったわたしだけど、どうやら真砂はわたしを抱えてベッドで寝ているようだった。抱き枕という奴にされている。
 私は真砂にやられて風船のようにされた胸が、いまは元の大きさに戻っていることを確認する。あれは本当に凄まじい行為だった。どれほど凄まじかったか、いずれ真砂にもやり返してやらないと気が済まない。
『本当に気が狂うかと思ったんだからね……』
 ただでさえ敏感なところを拡大されるというのは、その拡大した面積分感覚が増えるということであって、ものすごく……気持ちいいのは確かにそうなのだけど、気持ちいいというのも過ぎれば暴力だ。
 その辺、真砂もわかっているはずなのに、いつまで経っても加減というものを覚えてくれなかった。この身体になったからか、それとも元々素養があったからか、どれほどやられても気が狂うことがないのが、救いといえば救いだけど。
 真砂にも少し痛い目くらい見て欲しいものなのだけど、どうもいつも上手を行かれて上手くいかない。
 私は暢気に眠る真砂の頬を突っついた。

つづく

ゴム人形ひーちゃん 3

 普通、おっぱいの中に空気が入ったりはしない。
 けれどその空気自体の意思で、入り込もうとしたらどうだろうか。答えはこうだ。
 ひーちゃんのお胸が風船のようにぷっくりと膨らんだ。
『ひいあああああああ!!!』
 悲鳴をあげるひーちゃん。おっぱいの隅々まで気体が行き渡り、恐ろしく大きな感覚を生み出しているようだった。
 ゴム人形化してるひーちゃんの身体は良く伸びるから、それこそまさにゴム風船みたいな膨らみ方をしている。
「うわー。すごい巨乳になっちゃったよひーちゃん。漫画みたい」
 巨乳とか爆乳とかを通り越して、これはもう超乳だ。ひーちゃんは自分の胸を自分の腕で抱え込むことも出来ないだろう。
 ふと、もしこの気体がヘリウムだったら、それこそ漫画みたいに空に浮かび上がることが出来るのだろうかと思った。この量でどれくらいの重さのものが持ち上がるのかわからないからただの妄想だけど。
 わたしは両腕を気体化させてしまっているので、全身でひーちゃんのおっぱい風船に埋もれに行った。中々反発力があって気持ちいい。
『ひゃあんっ、やめっ、はねないでっ』
 わたしがダイブした拍子に、ひーちゃんの乳房が上下左右に大きく揺れる。根元が千切れてしまわないかちょっと心配だったけど、特に問題なさそうだ。でもあまり跳ねすぎるとかわいそうなので、中に入れた気体を動かして止めてあげる。
 その時、天啓が閃いた。
 わたしたちが気体化したとき、その身体も思い通りに動かすことが出来る。それはつまり、上に昇るということも可能ということ。ヘリウムになるわけじゃないけど、ヘリウムと同じ効果を発揮することはできるはずだ。
 そう思ったらやってみないと気が済まない。わたしは一端ひーちゃんから離れて、ひーちゃんのおっぱいの中に入っている自分の気体の身体を、天井に向けて移動させた。
『ちょ、ちょっと真砂……なにを……』
 不安そうにひーちゃんが呟いているけど、わたしは自分の思いつきを形にするべく、思いっきり上に向けて身体を移動させる。
 顔の倍以上に膨らんだひーちゃんのおっぱいが持ち上がり、ひーちゃんの視界を完全に覆ってもなお上に向けて移動し続ける。
『なに? なに? なんなの?』
 自分のおっぱいで視界が塞がれたひーちゃんは、何がなんだかよくわかっていない様子だった。わたしはそれに答える余裕がない。
(さ、さすがに重い……! 腕の分だけじゃダメか……!)
 わたしはそう判断し、全身を気体化させた。
 顔の部分まで入ってしまうとひーちゃんの様子がみれなくなってしまうので、そこは外に残して、残りの身体をひーちゃんの胸の中に注ぎ込んでいく。
 ますますひーちゃんのおっぱいは巨大化を続け、もう片方の乳房だけで胴体以上の大きさになっていた。
 それだけ巨大化すると感じる快感も凄まじいのか、ひーちゃんからは悲鳴のような喘ぎ声しか聞こえなくなった。
(量は十分……あとは持ち上がるか……!)
 題してひーちゃん風船化計画。
 わたしは渾身の力を込めて自分の身体を天井に向けて動かす。
 そしてついに、ゴム人形として固まっているひーちゃんの足が、地面から離れた。
 ゆっくりと天井に向けて昇っていき、その乳首が天井に擦れる。案の定凄まじい快感が走ったのか、大きな悲鳴をあげた後、ひーちゃんは静かになった。
 少し心配になったけど、たぶん大丈夫だろう。
 わたしは首だけになってふわふわと空中を漂いながら、形は違えど空中を漂うひーちゃんの姿を満喫するのだった。

つづく

ゴム人形ひーちゃん 2

 ひーちゃんがゴム人形になっちゃった。
 わたしはせっかく固定化薬を使ってひーちゃんと外出するという計画が早くも崩れ、がっかりしていたのだけど、これはこれで楽しいかもしれない。
『だめ……全然戻れないよ……気体化も液体化も出来ない……』
 泣きそうな『声』でひーちゃんが呟くのが聞こえてくる。わたしはそんなひーちゃんが可愛いなと思いつつ、とりあえずは本人の意識まで止まってしまわなくてよかったと思っていた。
 もしひーちゃんの意識まで止まってしまっていたら、さすがにわたしも冷静ではいられなかったと思うし。
 具体的には固体化薬を作った研究者をちょっとあれしてあれしてたかも。
 ふふふ。まあそれはいいや。そうならずに済んでるんだし。
 わたしはひーちゃんの身体に触ってみる。全身が完全にゴム人形化してしまっているようで、いまこの瞬間だけ見たら良く出来た人形としか思えない。
 わたしたちがいままでやっていたゴム人間化だと、身体のどこかは必ず動いていた。どんなに停止しようとしても、目とか指先とか、あと胸とか。材質がゴムってだけで、人間の身体のように動きはあったから、ここまで人形っぽくは見えなかった。
 それがいま、ひーちゃんは固定化薬のせいで完全に止まってしまっている。わたし以外には聞こえない『声』でしか喋れないから、余計に人形っぽさは増している。
『時間が経てば動けるようになると思うから心配しなくていいと思……っと」
 わたしの固定化薬の効果が切れたらしく、わたしは普通の人間の姿に戻っていた。時間を確認。確かに一時間で効果が切れている。
 実は研究所で固定化薬を受け取る時に、すでに一回目の実験は済ませていた。その時は人間の身体のままで固定化薬を飲んだ結果、状態変化ができなくなった。
 二回目はゴム人間状態で飲んでみて、ゴム人間状態から変われなくなった。
 だから固定化薬はいまの状態を固定化する効果があると思っていたのだけど。
 どうやらわたしとひーちゃんでは飲んだ際の効果が違うようだ。
「今度はゴム人間化してから固定化薬を飲んで、人間状態に戻ってみたらいいんじゃないかな? そしたら人間状態で固定されるかも」
 ただ、若干の不安はある。ゴム人間化しようとして、ゴム人形化しちゃってるわけだから、もしかすると人間に戻ろうとして、身体は人間のまま、人形のように固まってしまう可能性もある。ゴム化してる時は呼吸とか必要としないけど、生身の身体は当然呼吸とかが必要なわけで。
 最悪死んでしまいかねない。それは絶対に嫌だ。
「まあ、もっとちゃんと作ってもらってからの方がいいかな」
『……ねえ、真砂』
「なに? ひーちゃん」
『いえ、あの……なんで私の服を脱がしてるの?』
 わたしはひーちゃんの着てる服を脱がしていた。体勢が固定されているから、完全に脱がすことはできない。はだけさせることしか出来ないけど、それで目的としては十分。
「ふふふー。わかってるくせにー」
 だってせっかくひーちゃんが普段はならないゴム人形化してるわけだし、遊ばないと損じゃない?
 わたしは鼻歌交じりにひーちゃんの服を脱がし、ブラジャーも外した。フロントホックで外しやすくて助かる。ブラジャーを抜き取り、ゴム化したひーちゃんのおっぱいを露出させる。
『ちょ、ちょっと真砂!』
 ひーちゃんが焦っているけど、抵抗出来ない以上わたしのやりたい放題だった。
「一回、やってみたかったことがあるんだよね」
 いいながらわたしはひーちゃんのおっぱいを手で覆う。
『ひゃうっ、ま、真砂止めて!』
「やめなーい。触れた感覚はあるのかぁ……痛かったら止めるから言ってね」
 言いつつ、たぶん大丈夫だろうとは思っていた。わたしたちが状態変化した時の身体の感覚は、大体快感に転化されるから。
 わたしはひーちゃんの了承を待たず、おっぱいを揉む両手を気体化させ、そのままひーちゃんのおっぱいの中に潜り込ませる。

つづく

ゴム人形ひーちゃん 1

 真っ黒なゴム人間と化して帰ってきた真砂が、嬉々としてその薬瓶を見せてきた。
『ついに作ってくれたんだよ! 私たちの身体の状態を固定する、固定化薬!』
 昨日、その薬が完成したという知らせを受けた真砂は、今日会社に出社して、その薬を受け取って来てくれていた。
 それにしても、よくその格好で帰って来れたものね。
『帰りは会社の人に下まで送ってもらったから……とにかく! これでひーちゃんも外に出れるよ!』
「それはありがたいけど……ほんとに利いてるの?」
 私はゴム人間になっている真砂をじろりと見つめる。
『ほんとだって! うっかりゴム人間状態で飲んじゃったからこの状態だけど、いまも気体化とか液体化しようとしてるのにできないもん!』
 私たちは特殊な形状になっているとき、私たちの間でしか通じない『声』で会話することが出来る。それは声での会話よりダイレクトに考えていることが伝わるものなので、嘘をついたりごまかそうとしたりしていると相手にその感覚が伝わってしまうものだった。
 その感覚からすると、真砂の言葉に嘘はなく、本当にゴム人間状態から変われないようだった。一時間くらいで効果は切れるみたいだけど。
 時間制限があっても、固定化されるのであれば、確かに私にとっては非常にありがたいものだ。私はこの体質になってから、自由に外も出歩けないようになってしまっていた。意図せず気体化や液体化をしてしまうからだ。
 それがもし、強制的に状態を固定化できるのであれば。
 私はかなり行動しやすくなる。いまだと真砂に色々な負担を押しつけている形になっているし、もし薬がちゃんと使えるのであれば、私に出来ることはかなり広がる。
「私も飲んでみるわ」
『うん! あ、言うまでもないけど、試すならゴム化だよ?』
「わかってるわよ」
 念のため、という風に言われた言葉に、私は頷く。万が一薬が効かなくても、ゴム化ならそう酷い事にはならない。
 私は固定化薬を飲む。これでちゃんと薬が効果を発揮しているなら、普通の身体から変われなくなったはずだ。
「いくわよ……」
 ドキドキしながら、身体をゴム化するイメージを練る。

 すると、翳していた手が、真っ黒なゴムに変化した。

 私が意図的な変化をするにしては、珍しく素早く変化できたけど、変化しちゃいけない時に限って、なんで上手く出来るのだろう。
『ちょっと、固定化されてないじゃ……あれ?』
 私は真砂に抗議しようとして、おかしなことに気づく。『声』は出せた。出せたのだけど、どうにも感覚がおかしい。普段『声』を出す時には普通の身体の時の癖で口や身体が動いてしまっていた。なのに、いま私は口も身体も動かさず、『声』を発していた。
 さらにおかしなことに気づく。視界が動かせない。目の前に翳している手の先すら動かない。
『え、あれ、ちょっと、待って、なにこれ』
『ひーちゃん? どうしたの? 大丈夫?』
 不思議そうに顔を覗き込んでくる真砂。
 私は必死に訴えかけた。
『か、からだが……動かないの……!』
 私は身体を変化させた状態のまま、身体が動かせなくなっていた。
 真砂のような生きたゴム人間じゃなく、これではただのゴム人形だ。

つづく

液体ゴム・ラバースーツ形 おわり

 四つん這いのまま動けない私の背後に、幼女の姿をしたありさが回り込む。
 さっき液体ゴムを大量に吐き出したそこは上手く肛門を締められず、かすかに開いているような感覚があった。ラバースーツが覆っているから外気には触れていないのだけど。
 そう思っていると、ありさの手が私のお尻を触る。それと同時に、まるで肛門に入り込むように、その部分のラバースーツが落ちくぼんでくる。
 肛門の中に外から液体ゴムが入ってきていた。
「うう……っ」
 本来排出するべきところから逆流してくる気持ち悪さ。さっきもやられたことではあったけど、今回はじっくりゆっくり侵入してくるから、余分に気持ち悪く感じる。
 ある程度の量が入ったと思われるあたりで、今度は入ってくるだけじゃなく、穴を広げるような動きになった。括約筋を無理矢理こじ開けられる痛みが走る。
「ぐうぅう……!」
「あ、もうちょっと我慢してね-。うん、良い感じ良い感じ」
 私からは当然見えないのだけど、このとき私のお尻の穴はぽっかり開いて、中までしっかり見えていたみたい。
 流れ込んだありさの部分が押し広げてる分、奥まで見える穴になっていて、液体ゴムが腸壁を覆っているから臭いもなく、すごく使いやすそうな穴だったとのこと。
 その時の私には、身体の中が勝手に広げられているというのが知覚出来る分、気持ち悪いだけだったけど。
(でも尻尾なんてどうするのかしら……? 犬耳も用意してなかったみたいだし……)
 道具を準備してはいなかったはずだ。
 どうするのかと不安に思って、肩越しに振り返ってみると、ありさがにっこりと笑いながら、その左手を手刀の形にするのが見えた。
(ま、さか――! いぎぃ!!)
 ずぼり、という音がしたような気がした。もう一度見れば、ありさがその左手を私の肛門に突っ込んでいる。いくらありさが幼女の姿になっているとはいえ、拡張しているわけでもない場所に手を差し込まれるのはキツい。
 おそらくはありさがそのゴム化の力を使って切れないようにしてくれていたのだとは思うけど、私の感触としてキツいのは変わらなかった。
 さらに、ありさの手が私の中で拳を握る。その感覚がはっきり感じられる。
 ありさは差し込んだ左手を、肘の辺りで取り外してしまった。ゴム化してからだからグロテスクではないのだけど、肛門に腕が突き刺さったままでいる感じはすごく気持ち悪い。
 その肛門に残った腕の飛び出している部分は、左腕を元通り生やしたありさが、指で髪を梳くように細い紐状に分割し、尻尾に見えなくもない形に変えていた。
 でも私のお腹の中では、まだありさの手の感触が残っていて、なんとも不気味な感じだ。
「はい。これで尻尾もオーケー! うんうん、我ながらいい出来なんじゃないかな? 色が黒一色すぎてあれだけど……これはこれで」
 せめて首輪くらいは赤くしたいなぁ、なんてありさはぼやいているけど、私にしてみれば身体を覆う感覚に色は関係ない。ハードSMでもかくやと言わんばかりの拘束を施されてしまっていた。
 地面に接している肘や膝の部分はゴムが分厚くなっているのか、痛みはなかったけど、それは同時に長時間この状態でも問題ないということである。
 ありさの気まぐれ次第で、いつまでも拘束されてしまう。
 それを実感すると同時に、私は背筋がゾクゾクする快感を掘り起こされていた。
 四つん這いのまま、その快感に耐えていると、突然背中に重みがのし掛かってくる。
「ふふふ……うん。大丈夫そうだね」
 見ればありさが私の背中に乗っていた。いまのありさは小さな子供になっているので、私の力でもなんとか支えることが出来た。どこから狙ってやっているのか。
 私の口を塞いでいる部分のゴムが、馬に噛ませるような轡に代わり、そこから伸びる手綱をことねが握る。完全に人間ではなく家畜扱いされることに、私はますます興奮してしまうのだった。
「ほら、ことね! リビングに進んで進んで!」
 ぺちり、とありさの小さな手が私のお尻を叩く。その衝撃は肛門で咥えているものの感触を強く意識させる結果となり、私はぶるぶる震えながらなるべくありさを揺らさないようにしながら前へと進んだ。
 ヒトイヌ拘束を施された私。その上に乗る、幼女の姿をした全裸のありさ。
 想像してみればみるほど奇妙な状況で、私は自分の頭がおかしくなってしまった気さえした。
 それでも現実は現実。ありさを乗せた私はリビングに向かい、買ってきたものを冷蔵庫に入れる際の、ありさの足場になったりして、人間以下の扱いを受け続ける。
 冷蔵庫のドアが閉まる音がして、ありさが私のリードを牽いて場所を移動する。
「うふふ。よくがんばったわ、ことね。ご褒美をあげなくちゃね?」
 これ以上何をどうするというのか。
 ありさが四つん這いの私の背後に回り込むと、私の秘部を覆っている部分のゴムを避けさせた。これまでの仕打ちですっかり濡れそぼったその場所が外気に触れて冷える感じがする。それと同時に、ありさが驚く声が聞こえてきた。
「うわあ、すごい濡れようね……溢れてきたじゃない」
 その言葉に、自覚のあった私は思わず顔を赤くして恥ずかしくなってしまう。本当は全身を覆っているのはありさの身体なんだから、ありさもとっくに把握はしていただろうし、それ以上のことを散々やられているのだけど、やはり感じて濡れていることを改めて指摘されると、恥ずかしいものは恥ずかしい。
「これじゃあご褒美のあげがいがないわね。まあ、それでもあげちゃうんだけどっ」
 ありさが取り出したのは、なかば冗談で購入した極太のバイブだった。大きすぎて重すぎるということで、ありさの能力を用いないと使えないと言っていたものだ。それをありさは私の中に容赦なく突き入れてくる。
 私の身体はすっかりその太さ程度には順応してしまったのか、抵抗なく飲み込んでいってしまう。
「抜け落ちないように固定しておくね」
 奥までバイブが突き入れられた後、バイブの飛び出している部分を覆ってスーツの穴が閉じる。
 ありさの力が便利なのは、見えなくなろうがなんだろうが、スイッチを入れる程度の動きは容易にこなせるというところだろうか。
 すぐにでもスイッチが入れられるものと思っていたのだけど、ありさはその前に私の口を塞いでいる枷を、再び顔の下半分を覆うマスク型に変え、言葉を完全に封じ、さらに全身を被うゴムを硬化させて私の動きを完全に停止させた。
「これでどれだけ暴れても大丈夫! それじゃあ存分に楽しんでね」
 無邪気な小悪魔はそう言って、バイブのスイッチをオンにする。
 ずん、と身体の中心から凄まじい衝撃が走った。


 ぶるぶる、とことねの身体が震えている。けど、声はあげない。あげられない。
 彼女の全身を被っているのは私の身体の一部だから、ことねがどれほど暴れようとしているのか、叫ぼうとしているのか、はっきり伝わって来ていた。
 そんな彼女の抵抗を無慈悲に押さえつけ、閉じ込め、ただ震えるだけの肉塊にしているのだという事実に、私は幼い外見ながら目の眩むような快感を覚えるのだった。
 私は暴力的な快感に白目を剥いて震えていることねの背中に腰掛ける。それにことねは反応する余裕もない。ひたすら快感に溺れるだけだ。
 そんなことねが愛おしくて、私はことねの首筋に抱きついて身体を押しつける。ことねを覆っているゴムは私自身の身体であり、でも人間の肌とは全く違う感触で私自身を楽しませてくれる。
 ことねに自分の身体を擦りつけ、その温かさ、感触で存分に楽しませてもらう。
「ああ……ほんとうにことねは最高のパートナーだわ」
 彼女は私の我が儘に付き合ってくれる。変態的行為を拒絶せず、ただ耐えてくれる。
 それに見合うだけの快感は与えているつもりだけど、それでも本来ならとっくに逃げられていてもおかしくはない。
 そんなことねをもっと色んな人に見て欲しいという気持もある。こんなに素晴らしい彼女を自慢したい。けれど私だけのものにもしておきたい。相反する気持ちはどこまでも昂ぶってしまっている。
 今回、人に見られる、もしくは気付かれる可能性の高いことをやってしまったのは、そういう気持ちの昂ぶりが原因だった。
 細心の注意を払っていたつもりではあったし、もし仮に見つかって騒がれたら、相応のことをするつもりもあった。
 けれどそれはあまりにも危険な考えだ。しばらくは家の中でのプレイに専念することにしようと思う。
 ヒトイヌのオブジェとなって震えている愛しいことねを抱きしめつつ、私はことねをさらにイジめぬく方法を考えるのだった。

おわり

液体ゴム・ラバースーツ形 6

 家についた頃には、私は白目を剥いて意識もほとんどなかった。
『ふふふ……いっぱい人に見られちゃったね。こんなお腹の大きな妊婦さんなんて中々いないもんね』
 ありさは私の身体を動かして家のドアを開きながらそう囁く。
 道を歩いている間、ずっと視線を感じていた。それはそうだと思う。お腹が大きな妊婦さんが歩いているだけなら、そんなに目立たないかもしれないけど、見た目の服装が真っ黒な衣装なのだもの。日傘のおかげで私がすごい顔をしていたのは見えていなかったと思うけど、思わず注目してしまうのは責められない。
 結果として、私は無数の視線を感じながら、身体の中を弄られ続け、数えるのもばかばかしい回数いかされたのだった。
 玄関のドアを閉め、家にあがるのかと思ったら、そこから私の身体は動かなかった。
 大きくがに股に足を開いて、両手が後ろで組んだ状態で固定される。
(ま、まだなにかやるのぉ……?)
 そう恐怖を感じつつ、ありさの行動を待つ。何が起きるかはすぐわかった。
 私の身体の中に入り込んだありさの部分が、一定の硬度を保って出てきたからだ。
「ふ、ぐううぅぅぅっっっ!!」
 まるで大量の排泄と、出産とを同時にやっているかのような感覚。あるいは身体の中から生きたヘビが這い出るような感覚でもあり。
 私は目の前が真っ白になるレベルで視界を星が飛び回っているような気さえした。
 体内から飛び出したありさの部分は、私の足下でとぐろを巻き、混ざり合ってその輪郭を人のそれに近付けていく。
 素っ裸の幼女が形作られ、そして立ち上がった。
「うふふ。ことね、すごい顔してるよ? そんなに気持ちいい?」
 下から顔を覗き込まれて、私は顔を逸らすことしかできなかった。
 無邪気な笑顔が憎らしい。ささやかな抵抗を試みている間にも、私の身体からありさが出て行く。徐々にお腹が縮んでいく開放感に、ようやく苦しみから解放されたのだというほっとした気持ちになっていた。
 それは、甘い考えだったけど。
 私の体内に潜り込んでいたありさが出て、私は液体ゴム化したありさを極薄のラバースーツとして纏っただけの姿に戻った。この格好もかなり恥ずかしいのだけど、さっきまでの状態に比べたらずいぶんマシだと思ってしまった。
 ボテ腹妊婦状態も苦しいだけではなく気持ちよさも一際強いのだけど、それを踏まえても恥ずかしすぎるし、気持ちよすぎるのも問題だった。
 ともあれ、あのボテ腹妊婦状態に比べればこのラバースーツ形は全然平気……と思っていたら。
 スーツに無理矢理身体を動かされて、私は四つん這いになっていた。さらに、肘と膝を限界まで折曲げ、四点で身体を支える体勢にさせられる。
 スーツは最初からそういう形であったかのように、私の手足を曲げた状態から動かせなくなるように溶け合った。
 いわゆる、ヒトイヌ状態というものに、私は一瞬で落とし込まれていた。
 首の辺りに妙な異物感があるのは、首輪を再現したからだろう。その首輪状になっている部分からは、細いゴムの紐が伸びていて、目の前に立つありさの手に繋がっている。
「うん。思いつきだったけど、いいじゃない。あ、犬耳も作ってあげるね」
 そういってありさが私の頭を撫でる。その手が離れると、私の頭の上に何かがくっついているような感覚が残っていた。おそらくゴムで作った犬耳が装着されたのだろう。私の意思で動くような機能はないみたいだけど、時々ぴくぴくと動いているような感じがした。
「んー。……なにか足りないと思ったら、そっか。尻尾だ」
 ありさはそう言ってひとり頷いた。

つづく

液体ゴム・ラバースーツ形 5

 ゴムで覆われた私の腕が、勝手に動き始める。
 いままで行儀良く足の上に置かれていた手は、いやらしさを感じさせる手つきで、片方は胸を掴み、もう片方の手はM字開脚で晒された股間へと伸びる。
 容赦の無い愛撫が始まり、私は驚愕すると同時に焦った。
 オナニーショー自体はいい。ありさにせがまれて彼女の目の前でやったこともある。
 けれどそれは自分たちの家の中での話で、こんな誰がいつ通りがかるかもわからない場所でやったことはなかった。
 しかも、いまの私の様子だけみれば、自分からこんな場所で自慰を始めている変態だ。ありさの液体ゴム化能力も知らない人には、着ているラバースーツが強制しているなんて思えないだろう。
(い、いくらなんでもやりすぎじゃ――っ、はぅっ!)
 私のそんな思いとは裏腹に、彼女のゴムによって操られる私の手は私自身を激しく責め立ってる。自動的に責めているにしては、私の弱点を知っている的確な動きを見せていた。
 彼女の身体の一部なだけに、私の弱点など把握済みなのかもしれない。
 普通のラバースーツなら、秘部に対する外からの侵入を防ぐ役目を果たしてくれるのだろうけど、この液体ゴムで出来ているスーツは、まるで最初からスーツなんてないかのように、私の指を身体の中に受け入れてしまう。
 液体ゴム自体が潤滑油になって、滑りを良くし、ゴム同士が擦れ合う音はするのに、滑らかに出し入れを行えてしまっている。
(だ、だめ……また……イっちゃ――)
 どれほど叫んでも、口の周りを覆うゴムによって、くぐもった声になる。
 子供たちが遊んでいる光景を見ながら、私は絶頂に導かれてしまった。それでも、私自身がもう動きたくないと思っても、身体は勝手にさらに私を責め立てる。
 さらに、一度絶頂したのをどうやってか察知したのか、私の身体を覆うものはまた別の行動を起こし始めた。
 急に胸と股間に涼しさを感じた、と思って見下ろしてみたら、その部分のスーツが破れ、私自身の肌が露出していた。黒い全身スーツの中、その肌色は非常に目立つ。遠目からでも異常な格好をしているのが明らかだった。
(は、はずかしい……っ、こんな格好いやあ……!)
 硬くたっている乳首も、自分自身の愛液で濡れているあそこも丸見えだ。
 こんな格好を誰かに見られたら恥ずかしすぎて死んでしまいそうだ。だというのに、私の身体はまるで見せ付けるように、ベンチの上でほとんどブリッチのような姿勢になって、ことさらに股間と胸を強調するポーズになる。
 普通ならバランスを崩して転んでしまうところだけど、ありさのゴムが硬化して姿勢を維持してくれるので、転ぶ心配はなかった。代わりにものすごい羞恥が私を襲う。
 一体いつになったらありさは止めてくれるのか、わからないまま、私はひたすら自慰を強要され、破滅の足音を感じながらイキ続ける。
 不意に、私の傍に影法師が立った。驚いてそれを見ると、真っ黒なシルエットの中に、ありさの顔の輪郭が浮かんでいた。
「やっほー。ずいぶん気持ちよくなってるみたいね」
 気付けば子供達の声が遠くになっている。どうやらありさは子供たちを誘導した後、液体ゴム化して私の元に戻ってきたみたいだった。
 後に、遊んでいた子が突然消えたとかでありさが都市伝説化するのは余談。
 ありさは着ていた服を身体の中に取り込んでいたみたいで、私の見つめる前でその服の中に液体ゴム化した身体を滑り込ませ、そして元通り小さな女の子の姿になった。
「ふふふ。これで寄り道は十分でしょ。帰ろっか」
 買い物はどうしたのか、と思っていたら、ありさがどこからともなくスーパーの袋を取り出した。私の視界の外に置いていたみたいだ。
 ありさの指示で私の身体がようやく普通に立つ。絶頂させられてふらつく身体を感じていると、ありさはスーパーの袋を私に握らせる。
「はい、これ持って。あとは帰るだけだから、ちょっと激しくやっても大丈夫よね?」
 そして、とんでもないことを言い出した。
 いままでのが余興といわんばかりのありさのセリフに、私は恐怖する。
 そのありさの身体の輪郭が解け、再び液体ゴム化して私の身体に纏わり付き始めた。今度は私と完全に一体化して責めてくるつもりだ。ありさが着ていた服はいつのまにかスーパーの袋の中に仕舞われていた。
『うふふ。一回やってみたかったことがあるのよねぇ』
 そうありさが呟くと同時に、私は身体の中を液体が逆流してくる感触がして、心の中で悲鳴をあげた。
『あー、ことねの身体の中、暖かいわ……気持ちいい』
 予想通り、ありさはその液体ゴム化させた身体を、私の身体の中に注ぎ込んでいた。膣と肛門、両方からありさがどんどん私の中に入ってくる。
 私の身体は風船のように膨らんで、妊婦さんのような膨らみを見せ始める。
(く、ぐるじい……っ! しんじゃう……!)
 大量浣腸でもこんなに入ることはないはずだった。お腹の中に溜まったものを噴き出したいけど、いくら力んだところでその液体自体が入り込もうとしているのだから意味はない。
『あ、苦しいよね、ごめんね。いま楽にしてあげるから』
 楽にするといってもどうするのか、と思っていたら、突然私のお腹が倍近くに膨れあがった。それと同時に、苦しみが快感に転化され、目が眩むほどの衝撃が生まれる。
(ひぎぃ!?)
 涙が零れるほどの衝撃を堪えつつ、真下を見てみると、明らかにおかしな大きさに膨らんだ私のお腹があった。
『うーん、ちょっと大きすぎたかな? もうちょっと小さくしよっか』
 膨らむ力はそのままに、全身を外から締め付けるゴムの力が強くなって、私のお腹もそれに伴って小さくなっていく。
 たぶん一時的に呪いを移す力を使って、私の身体もゴム化したんだろう。だから普通ならとっくに破裂しているだろう膨らみ方をしても、苦痛ではなく快感が勝った。
(お、おかしくなっちゃうぅ……)
 苦しいのと気持ちいいのとがぐるぐる回って、頭がおかしくなってしまいそうだった。
 五つ子や六つ子がいるのかというほど大きなお腹を抱えて、私の身体は歩き出す。もちろん私の意思ではなく、私自身はいまにもその場に倒れてしまいたかったけど、身体を覆うありさがそれを許してはくれない。
 ありさは再び日傘を広げたようなフォルムを取って、私の顔を隠しつつ、家までの道を歩く。
 一歩歩くごとに私はお腹の重みに刺激を受け、さらに全身をくまなく弄られてしまう。もう何を感じればいいのかもわからなかった。
 気持ちいいのか悪いのかもわからなくなって、私はただ早く家について欲しいと思うだけのゴム人形と化していたのだった。

つづく

液体ゴム・ラバースーツ形 4

 気付いた時、私は公園のベンチに座っていた。
 さんさんと照りつける太陽が眩しい。幸いこのベンチは大きな木の梢の影になっていて、黒づくめの服装もそんなに目立たない。むしろ日向と日陰のコントラストのおかげで、風景に溶け込んでいると言っても過言ではなかった。
 散々気をやって茫洋とする頭で、私はどうしてこんな場所にいるのか考える。
 ありさが私をここまで連れてきたのだということはわかるのだけど、そのありさはどこにいるんだろうか。
 ふと、目の前の公園の広場で、子供達が遊んでいるのが見えた。日が照って眩しい中、子供達は元気に遊んでいる。
 その中に小さくなったありさの姿があるのを見つける。ありさの中身は私と同年代の大人である。外見的には合ってるけど、中身を知る私からは違和感しか覚えない光景だった。
(なにやってるんだか……童心にかえってるつもりなのかしら? 元々子供っぽいのに)
 その我が儘にどれだけ振り回されたことか。いまだってある意味彼女の我が儘に振り回されているようなものだ。
 私はふと、ありさがそこにいるということがおかしいことに気付く。私の身体を覆っているゴムは彼女の身体の一部だ。彼女が遠くにいるということは、身体の一部を切り離していることになる。身体の一部を切り放しているところなんて、私は見たことがない。
(……そんなこともできたの? 大丈夫なの?)
 やってるからには大丈夫なんだろうけど、不安になった。
 ありさに問い詰めようと立ち上がろうとして――身体が動かないことに気付く。
 私の身体を覆うゴムは、まるで最初からその形であったかのように、私の身体を固めてしまっていた。口元まで覆う状態でいるから、声をあげることもできない。
(え、ちょっと、待ってよ。これじゃあ誰かに見つかったらごまかしようも……!)
 私が座っているベンチの周りにはいまのところ誰もいないけど、誰がやって来てもおかしくない。
 なんとか動けないかと身体を揺すってみるけど、ゴムは無慈悲に私の身体を固めてしまっていた。口の中や膣の中を満たしている部分も固まっているのか、杭でも打ち込まれてしまったかのように、身体の中に異物が食い込んでいる感触がする。
 ゴムはバイブのように動いたりはしなかったけど、かなりギリギリの量が押し込まれているのか、かなりの圧迫感を感じた。少し身体を動かすだけで、身体の奥が抉られるような衝撃が走る。
 行儀良く座った姿勢のまま、私は身体を抉られているのだった。
 私がなんとか動けるようにならないかと悪戦苦闘していると、子供達と遊んでいたありさが不意にこちらを向いた。目と目が合い、確実にこちらが起きているということはありさにも伝わった。
 ありさは子供達にバレないように笑うと、その指先から一粒のゴムを飛ばした。それはまるで生きている虫のように地面を這い、私の方に近付いてくる。
 切り放した上で、しかも動かせるとは思わなかった。いまだに彼女のゴム化能力には私も知らない部分がたくさんある。
 その小さなゴム粒は、私の傍に来ると、地面に接している靴に同化するように融合する。
 途端、いままで一定の形で固まっていた私の身体を覆うゴムが、急に動き始めた。どうやらいまのゴム粒は彼女の指示を伝達する役目を持っていたようだ。
(ほんと器用なことを……って、きゃあ!?)
 私は思わず悲鳴をあげてしまっていた。もし口内をゴムが満たしていなければ、結構大きな声が出ていたと思う。
 けれどそれも無理からぬことで、私の身体は急にベンチの上でM字開脚をするように動いたのだ。いくら全身ゴムで覆われていると言っても、白昼堂々こんな場所でする格好ではない。
 しかも、ゴムの動きはそれで終わりじゃなかった。

つづく

液体ゴム・ラバースーツ形 3

 小さくなったありさと手を繋いで、私はスーパーに向けて歩いていた。
 私は激しく高鳴る心臓の音を感じつつ、ありさの手を強く握る。
 鼓動の高鳴りも全て把握されているのだろう。彼女は少し苦笑していた。
「ことね、興奮しすぎ。そんなに気持ちいい?」
「……き、気持ちいいんじゃないわよ、ばか……」
 これは半分本当で半分嘘。
 相変わらず私の身体はありさによって覆われていて、歩く際に全身を襲う感覚はとても気持がいいのは確かだった。
 けれど私はそれ以上に、周りに自分がどう見えているのかが気になって、緊張するのと同時に恥ずかしさで死にそうだった。
 私は現在、液体ゴムスーツ化したありさに全身を覆われている。その上でありさは、そのラバースーツ状の上に、普通の服のように擬態した形を作り出していた。
 だからぴちぴちスーツの見た目は隠されていて、外見だけなら問題は無い。首から下が手の先まで含めて真っ黒なので、この上なく目立つけど、少なくともいきなり警察を呼ばれるような見た目ではなくなっている。
 けれど、明らかにその服の材質がラバーにしか見えないので、見る者に違和感を憶えさせるのも確かだった。手をつないでいる小さなありさが普通の服を着ているから、余計に目立つ。
 そんな状態で、ありさは服の下で私の身体を責め立ててくるのだから、私は溜まったものではない。
 歩きながらでもありさは容赦なく私を責め立ててくる。私は荒い呼吸を必死に押し隠しつつ、耐えて歩き続けなければならなかった。
「……うーん。ことね、ちょっと呼吸荒すぎ。そんなんじゃ周りにばれちゃうよ?」
「そ、そんなこと言ったって……はぅっ!」
 クリトリスをいきなり摘ままれて、私はびくんと身体を震わせた。すれ違った人が怪訝そうにしているのがわかって、顔がますます赤くなる。
「もー、仕方ないなぁ」
 楽しげにありさはそう言った。明らかにわざとだ。そもそも刺激を与えているのはありさなんだから。
 それまで首元までを覆っていたありさの身体が、突然顔の下半分までを覆うように浸食を広げた。声をあげることもできなくなる。
(え、ちょっと、何して……!?)
 鼻までぴっちり覆われてしまい、呼吸ができない。思わず引きはがそうとした手は、そこにたどり着く前に強い力で下ろされ、私の意思で動かせなくなる。それは腕だけじゃなく、全身がそうなった。
 背筋を伸ばすように誘導され、首もまっすぐ前を向いた状態で固定されて動かせなくなる。足は変わらず前に進み、見た目だけは普通に歩いていた。
 ありさと繋いでいる側の手の反対側の、空いた手は、傘を持つような形で固定され、その手の中に液体ゴムが溢れて真っ黒な日傘を形作る。
 薄いレースで出来たような傘を形作ったそれによって、私の顔は隠される。ますます目立つようにはなったけど、私の怪しい態度は完全に隠される。
「うん。上々かな。それじゃあ、遠慮無く気をやって構わないからね?」
 ありさはそう意地悪く笑うと、私の身体を覆っている部分で、一気に激しく責め立ててきた。全身を嬲られ、身体の内側までありさが入り込んでくる。
(こ、こんな場所で……!)
 日中の町中。道のど真ん中を歩きながら、徹底的に性感帯を弄られる。すぐ傍を何も知らない人が、黒づくめのこちらの容姿に驚きつつも、何事もなく通り過ぎていく。
 その普通ならありえない状況に、異様なほど私の興奮は高まっていた。
(いく……っ、イっちゃうぅっ!)
 身体が震えるのもお構いなしに、液体ゴムのスーツは私の身体を何事もなく前に進める。口の中までゴムが流し込まれて、喘ぎ声も呻き声もすべて押し殺していた。外から異常が感じられるとしたら、快楽に蕩けた目くらいだろうけど、それも日傘の形をした覆いが隠しているので、気付かれることはまずない。
 私はごく普通の町中を歩きながら、何度も何度も絶頂に導かれ、そしていつしか気を失った。

つづく
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